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【連載:認定コンサルタントインタビュー】世の中の”分かりづらい”を分かりやすく:TRIPORT社会保険労務士法人
東京都新宿区にある、TRIPORT(トライポート)グループ。
TRIPORT社会保険労務士法人としては、社労士の独占業務である就業規則等の規程・帳簿作成や社会保険・労働保険等の行政手続き業務を行い、一方、社内制度設計や助成金活用のご支援等を行うコンサルティング業務、また給与計算BPOなどのHR領域を包括的に行うTRIPORT株式会社も運営していらっしゃいます。
今回は、創業者であり代表取締役の岡本さんと人事労務コンサルタントの浜田さんにお話を伺いました。
Q.グループを創業したきっかけを教えて下さい
(代表 : 岡本秀興氏)
大学在学中に、ダブルスクールを経て社会保険労務士試験に合格しましたが、卒業後は、東証一部(現:プライム)上場企業で当時業界トップであった、会計や給与計算等の基幹業務系ITベンダーにHR系のシステムエンジニアとして入社しました。
入社前は営業職志望でしたが、入社後、会社の上層部からの強いオファーをいただき開発部へ配属されました。元々経済学部出身で、社労士という法律を学んでいた根っからの文系人間だったので、ITリテラシーがほぼ0の状態でシステムエンジニアとなり、最初の数年は挫折の連続でした。ただ、マーケットや顧客からの課題要望(ニーズ)を基にシステムの要件定義を進めていく仕事はとても興味深く、やりがいを感じていました。
ただ、入社前から社会にとって本当に必要とされる、何かしら大きなインパクトを残せるようなことがしたいと考えていたこともあり、またITや士業の世界で仕事をしていく中で、「そもそもITの世界も士業の世界も、また、国の様々な制度や仕組みも、世の中(利用者)にとって”わかりづらい”ことが多すぎる…もっと”分かりやすく”(活用しやすく)できないものか」と考えていくようになりました。
そのようなことを考えながら、社会に出てから約10年が経過したタイミングで、勤めていた会社では実現が困難だと判断し独立を決意しました。
Q.社労士を目指したきっかけを教えて下さい
(代表 : 岡本秀興氏)
もともと私とTRIPORTの創業メンバーであり、現、専務取締役である森田は大学予備校時代からの親友で、学生時代からただ漠然と「いつか一緒に起業したいね」と話していました。
そんなある日、なんとなく東京の新宿区にある某本屋に立ち寄り、たまたま資格の書籍が並んでいる本棚を2人で眺めていた際、森田が「俺は会計士の資格でも取ろうかな」と言ったため、「森田が『カネ』のスペシャリストになるなら、自分は『ヒト』のスペシャリストになろう」と思ったことがきっかけです。
結果、二人とも会計士と社労士の資格を取り、1度それぞれの道を歩んだうえで、起業を考え始めてから10年後の2014年にTRIPORTを創業して、さらに10年経った2024年現在でも事業も一緒にやっています。
Q.貴社の特徴である全社員フルリモートの働き方について教えてください。
(代表 : 岡本秀興氏)
創業当初と事業が軌道に乗り始めたタイミングで、全社員フルリモートでの働き方を採用している理由は異なるのですが、まず創業時は特に経済的な理由が大きく、シンプルに「オフィス賃料や交通費、また移動にかかる時間も極限までカットしよう!!」という気持ちからフルリモートを始めました。
創業時の主なメンバーは3名で少数だったことや、それぞれ比較的ITリテラシーも高かったため、仕事はテレビ会議とビジネスチャットを利用すればオンラインで働けるという判断をしていました。
ただ暫くすると、直接顔を合わせる頻度が3ヶ月に1回程度になった際にやはり心の距離も感じるようになり、オフライン(心理的安全性を高めること)の重要性にも気がつくことになります。
その後、次第に事業が軌道に乗り始めると、次は「優秀な人材を確保したい」と思うようになりました。「でも、うちの会社のような知名度も資本力もない会社がどうしたら優秀な人材を集められるのだろうか…」と悩み抜いた結果行き着いた解決策の1つが”多様な人材の活用”でした。
つまり様々な理由で「1日8時間、朝9時~夕方18時」、そして時には「残業2、3時間」等、決められた時間帯・時間数で出社することが難しく、高い能力を持っているが「働きたくても働けない方々」を対象に募集するというアイディアでした。まずはそのような方々にとって「働きやすい環境を作ろう!」という思いでフルリモートや勤務時間数や時間帯をフレキシブルにする仕組みを構築し、押し出すようになりました。
ちなみに現在でも、前述したようにオフラインの大切さも痛感したため、全社員が適時対面(オフライン)でコミュニケーションが取れるような社内制度・組織体制作りにも力を入れています。
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Q.ジョブカンと認定アドバイザー制度を知ったきっかけやメリットを教えて下さい
(人事労務コンサルタント : 浜田敏行氏)
弊社ではお客様に助成金活用をして頂くサービスをメインに行っているのですが、助成金申請を行う際に業種によっては勤怠自体の管理がうまくいっておらず、残業手当ての未払いなど、給与の支払い自体に問題が生じてしまっているケースが散見されました。
そこで、弊社としてもお勧めできる勤怠や給与計算サービスがあればいいなと思い調査を始め、ジョブカンを知りました。
また、士業資格を持っていればたくさんの特典があるということも同時に発見し、認定アドバイザーとしての登録も行いました。
Q.紹介するならジョブカン!!その強いこだわりの理由を教えて下さい
(人事労務コンサルタント : 浜田敏行氏)
中小零細企業でも利用しやすい、つまり「お客様へ紹介しやすいサービスか」という点、また「実際にそのシステムを使って助成金の申請を行なえるか」という2つの観点から、複数のサービスを比較し検討を行っていました。
そのなかでもジョブカンを選定する理由の一つは、圧倒的に金額が安いという点です。 顧問先様の中でも30名未満の企業様の割合が比較的高いため、低コストかつ求められている機能が一通り揃っているジョブカンはとてもお勧めしやすかったです。
また、導入後のサポート面においても「とても満足」というお声も多いです。クラウドサービスのため、原則、設定自体は顧問先様自身にお願いしていますが、「電話のサポートがいつでも受けられる」という点は他社にはない魅力の一つです。
(代表 : 岡本秀興氏)
”シンプルイズザベスト”な点も顧問先様にお勧めしやすい理由の一つです。多機能であることが全ての企業様に求められているわけではないため、顧客ニーズとして必要な機能は網羅しつつ、使いやすさがシンプルで直感性の高いUXも、システム導入へのハードルが高い企業に向けてお勧めしやすいです。
Q.今後ジョブカンに期待している点を教えてください
(代表 : 岡本秀興氏)
シンプルイズザベストと言いながら、ちょっとした業界特化の機能がこれから増えるといいなと考えています。例えば医療・介護業界などの複雑な勤務体系にも使えるような機能があると、今後の弊社HRマターの事業との相乗効果も見いだせそうでわくわくしますね。
(人事労務コンサルタント : 浜田敏行氏)
ジョブカンによる電話サポートがより使い勝手がよくなるといいなと思っています。 弊社から紹介した顧客のほぼ100%が使用しているサポートのため、「いつ電話しても、すぐに的確な回答が得られる」という状態に近づければ、より胸を張ってお勧めできる魅力的なサービスになると確信しています。
TRIPORT社会保険労務士法人 | 代表社員 岡本秀興
『"分かりづらい" 労務管理・労務整備・助成金を分かりやすく』
コロナ以前の創業時から「多様な働き方」を実現し続けると共に、年間3桁を超える全国企業の労務コンサル・労務監査(労務デューデリジェンス、労務診断・労務整備など)などを行ってきました。その結果、厚生労働省等から「働き方」「サービス」について多数表彰・受賞。自社実践で培ったナレッジ・ノウハウを活用し、今後もITのチカラも活用し、全国の企業に対して高付加価値なサービスを提供し続けていきます。
代表社員 岡本秀興
東京生まれ東京育ち、現在は沖縄在住。TRIPORT株式会社・社労士法人の代表。VC・CVCを一切入れずに事業展開。自社開発した『クラウド社労士コモン』では『日本HRチャレンジ大賞・奨励賞』を受賞。働き方改革の分野でも厚労省・総務省・東京都等から表彰多数。各種メディア掲載・執筆多数。
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