【助成金初心者にオススメ】キャリアアップ助成金を一から始めたいときに知っておくべき情報まとめ

【助成金初心者にオススメ】キャリアアップ助成金を一から始めたいときに知っておくべき情報まとめ

新型コロナウイルス感染症の影響により、休業や事業縮小を余儀なくされた会社を支援するための「雇用調整助成金」が一躍有名となり、実際に申請された会社も多いのではないでしょうか。雇用調整助成金は申請したことがある会社が多い一方で、「他の助成金は全然活用できていない」という会社も多く、「助成金をフル活用できている企業は2割弱」とも言われております。

助成金に関連するサービスも年々増えてきており、一昔前と比べると世の中で「助成金」というワードの認知度も高まってきていますが、まだまだ知らない方も多く、正しく理解して活用できれば非常に素晴らしい制度なのに、とてももったいないんです!

この記事では、今までほとんど助成金を活用したことのない会社や、これから助成金の活用を考えている人に向けて、まずは初心者にオススメの「キャリアアップ助成金」を例にご紹介していきます!

目次
  1. キャリアアップ助成金の目的は「処遇改善」と「正社員化」を促進することで、それぞれに複数コースが設けられている
    1. 「処遇改善支援」のためのコース
    2. 「正社員化支援」のためのコース
  2. 特にオススメなのは「正社員化コース」で、実際に多くの会社で活用されている
    1. 申請の流れ
  3. 正社員化コース活用の流れ
    1. 主な受給要件
  4. 採用時・入社時・転換時それぞれにつまずきやすいポイントがあるので要注意
    1. 採用面接時の注意点
    2. 入社時の注意点
    3. 転換時の注意点
  5. 「新規事業が軌道に乗ったら!」「経験者の採用に苦戦したら…」等々、活用できるシーンは色々
    1. 「新規事業が軌道に乗ってきた!」と思ったら
    2. 「経験者の採用が中々決まらない…」と思ったら

キャリアアップ助成金の目的は「処遇改善」と「正社員化」を促進することで、それぞれに複数コースが設けられている

この助成金は、有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者といったいわゆる非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、「処遇改善」や「正社員化」の取り組みを実施した事業主に対して助成する制度で、複数のコースが用意されています!

「処遇改善支援」のためのコース

  • 賃金規定等改定コース
  • 賃金規定等共通化コース
  • 賞与・退職金制度導入コース
  • 短時間労働者労働時間延長コース

「正社員化支援」のためのコース

  • 正社員化コース
  • 障害者正社員化コース

特にオススメなのは「正社員化コース」で、実際に多くの会社で活用されている

これらの中でも特にオススメなのが、「正社員化コース」です。ルールや条件がシンプルでわかりやすく、会社の規模や業種問わず多くの会社に当てはまりやすいためです。

「正社員化コース」は一言でいうと、有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者を正社員に転換等した場合に申請できる助成金です!支給額は1名につき57万円ですが、特定の条件(別の助成金と組み合わせて活用している、対象者が母子家庭や父子家庭など)を満たしている場合には、金額が加算されます。

申請の流れ

申請の全体的な流れは、下記のイメージとなります。

正社員化コース活用の流れ

主な受給要件

受給するための要件は多くありますが、代表的なものをいくつかご紹介します!

  • 正社員に転換する前日までに「キャリアアップ計画」を作成・提出すること
  • 正社員転換後6ヶ月間の賃金を前6ヶ月間の賃金より3%以上増額すること
  • 就業規則等に正社員等転換制度を規定して、運用すること
  • 6ヶ月以上雇用した有期契約社員もしくは無期契約社員等であること

採用時・入社時・転換時それぞれにつまずきやすいポイントがあるので要注意

はじめて正社員化コースを申請しようとしたとき、多くの人がつまずきやすいポイントがあります!

採用面接時の注意点

求人募集で雇用形態が「正社員のみ」で採用した方は、原則対象外です。有期契約社員やパートタイマーとして募集し、採用した方が対象となります。また面接時に、あらかじめ正社員にすることを確約したうえで採用するのはNGです。なお、「正社員転換制度」があることを伝えるだけであれば問題ありません。

入社時の注意点

雇用契約書を作成する際や、雇用保険の加入手続きをする際に、誤って雇用形態を「正社員」や「期間の定めなし」で処理してしまっているケースがよくありますが、「有期契約社員」「期間の定めあり」と正しい情報で作成・届出をしましょう。

転換時の注意点

先ほど記載した通り、受給要件の一つに「賃金を3%以上増額すること」があるのですが、ここにも落とし穴があります!3%以上増額しているかを計算する際には、時間外労働手当や固定残業手当、食事手当、歩合給などの一部の手当は除いて計算する必要があるのですが、これらも全部含めて計算してしまっているケースです。「トータルで見て3%以上増加しているから大丈夫だと思っていたら、審査で指摘されてしまった」とならないよう、ルールを正しく理解する必要があります。

「新規事業が軌道に乗ったら!」「経験者の採用に苦戦したら…」等々、活用できるシーンは色々

「新規事業が軌道に乗ってきた!」と思ったら

新規事業や主力サービスが軌道に乗ってきたタイミングでは、さらに売上を伸ばしていくために、人員の補強が不可欠です!また、事業の見通しが立ってくれば賃金アップするための予算も確保しやすくなりますので、総合的に新規事業が軌道に乗ってきたタイミングは、「正社員化コースも活用できないか?」と考える一つのきっかけになるかと思います!

「経験者の採用が中々決まらない…」と思ったら

多くの会社で、「即戦力になる経験者を採用したいけど、中々うまくいかない…」といった悩みを抱えていると思います。経験者の採用が進まない以上、未経験者の活用も考えていかなければなりませんが、そんなときに「正社員化コース」の活用が考えられます。

未経験者を採用するとなると、会社側としてもいきなり正社員として雇うのはどうしても経営リスクを伴うため、慎重にならざるを得ず、そのせいで実は優秀な人材を逃してしまう、なんてこともしばしば発生してくるかと思います。また、逆に未経験で入社する従業員側も、「いきなり正社員は荷が重い。まずは本当に自分に合う仕事なのか、実際に働いて体感してみたい。」と感じているかもしれません。

そこで正社員化コースを有効活用し、「はじめは有期契約で働き、お互いが納得したら正社員に転換」といった新しい仕組みを導入することで、会社・従業員双方にとってWIN×WINな関係を築くことも可能となります!

なお、これらの事例はあくまで一例であって、上記に該当しなかったとしても正社員化コースは様々な場面で活用できますので、自社でも活用できないか、一度ご検討いただくことをオススメします!

いかがでしたでしょうか。この記事では「キャリアアップ助成金」というテーマで、「キャリアアップ助成金の概要」についてや「正社員化コースの要件やポイント」、また「活用シーン」についてお話ししてきました。「これから助成金を活用してみよう」と考えていた方にとって、この記事が次の行動に移すきっかけになればとても嬉しいです!

TRIPORT社会保険労務士法人からのご案内

代表社員 岡本秀興のnote

代表社員 岡本秀興

TRIPORT社会保険労務士法人 | 代表社員 岡本秀興

『"分かりづらい" 労務管理・労務整備・助成金を分かりやすく』

コロナ以前の創業時から「多様な働き方」を実現し続けると共に、年間3桁を超える全国企業の労務コンサル・労務監査(労務デューデリジェンス、労務診断・労務整備など)などを行ってきました。その結果、厚生労働省等から「働き方」「サービス」について多数表彰・受賞。自社実践で培ったナレッジ・ノウハウを活用し、今後もITのチカラも活用し、全国の企業に対して高付加価値なサービスを提供し続けていきます。


代表社員 岡本秀興

東京生まれ東京育ち、現在は沖縄在住。TRIPORT株式会社・社労士法人の代表。VC・CVCを一切入れずに事業展開。自社開発した『クラウド社労士コモン』では『日本HRチャレンジ大賞・奨励賞』を受賞。働き方改革の分野でも厚労省・総務省・東京都等から表彰多数。各種メディア掲載・執筆多数。
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