リモートワークに対応しよう!「電子申請」活用のススメ
各種社会保険や税に関する行政手続きの「電子申請義務化」が徐々に広がってきていますよね。業務効率化やペーパーレス化を進める中で、電子申請を活用する企業様も増えてきているようです。
また、新型コロナウイルス蔓延の影響もあり、改めてリモートワーク(テレワーク)において「いつでも、どこからでも」労務手続きの申請ができるという電子申請のメリットに着目が集まっています。
さて、そこで今回は電子証明書の取得からシステムを利用した申請完了まで、電子申請の流れを解説します。
電子申請のメリットを確認しよう!
まずは改めて電子申請のメリットを確認しておきましょう。
・窓口まで申請に行くための往復交通費や、紙・印刷費用が節約できます。
・混み合う申請窓口で待つ時間や、移動時間をカットできます。
・申請窓口の対応時間外でも、いつでもどこからでも申請できます。
こうしたメリットにより業務の効率化ができます。
電子証明書を取得しよう!
★詳細な電子証明書の取得方法については法務省のHPをご参照ください(http://www.moj.go.jp/MINJI/minji06_00028.html)。
まず、電子証明書とは何なのでしょうか。
電子証明書とは、行政手続をオンライン申請で行うときなどに、申請人の本人確認等をオンラインで行うために用いられる証明書です。
電子証明書は一種類しか存在しないわけではありません。さまざまな電子証明書を発行する「認証局」というところがあり、発行されている電子証明書にも違いがあります。
発行される電子証明書には、以下4点の違いがあります。
1.利用できる手続きの種類
2.有効期限の長さ
3.ICカードタイプか、PCにインストールするソフトタイプか
4.発行手数料
そして電子証明書を取得する前には、どの認証局を利用するかを判断するために最低限下記2点を確認する必要があります。
☑ どの手続きを電子申請したいか?
☑ コスト面・セキュリティ面の希望にかなっているか?
認証局の特徴をまとめているサイト等も参照しながら、自社にあった電子証明書を発行できそうな認証局を探しましょう。
認証局が決まったら、さっそく申し込みましょう! 主な認証局の一つである法務省の商業登記電子証明書を例に、申請の流れを確認してみます。
【申請の流れ】
1.電子証明書取得申請のための専用ソフトウェアをインストールします
2.ソフトに必要な情報を入力し、申請に必要なファイルを作成します
3.作成したファイルを管轄登記所に提出して、電子証明書発行確認票を受け取ります
4.インターネット経由で電子証明書をダウンロードします
証明書発行にかかる手数料は、認証局・証明書の有効期間によって異なります。
手数料がかかるとはいえ、紙書類で申請する際の工数やコストと比較するとコスト削減になることも。
次に、ジョブカンを例に電子申請を行う方法をご紹介します。
電子申請情報をシステムに登録しよう!
ジョブカン労務管理の設定の中にあります「事業所情報」の「電子申請情報」を選択します。
届出の管轄など、必要な情報を入力・設定します。
これで電子申請を利用する準備は完了です!
電子申請する手続きを進めよう!
現在、ジョブカン労務管理(および給与計算)で行える電子申請は下記です。
(2020年に特定法人で電子申請義務化対象となったかどうかも記載しています)
ここでは、入社手続きを例に見ていきましょう。ジョブカン労務管理では、実施できる手続きが一覧で確認できます。
「入社の手続き」をクリックします。
入社の手続きに必要な情報の収集方法が選べます。
「直接入力する」を選ぶと、入社者に直接、入社時の社会保険手続き等に必要な情報を入力させることが可能です。
管理者は、入力が完了された内容を確認し、修正の必要があればシステム上から差戻を行います。
内容が確定したら、自動で作成された提出帳票の印字された内容をチェックして、承認作業を行って終了です。
電子申請しよう!
承認の作業を終えると、電子申請一覧に、申請できる手続きとして表示されます。
「申請準備中」をクリックし、申請内容を確認します。
PINコードを入力して、申請します(PINコードとは電子証明書を取得するときに入力した「電子証明書パスワード」のことです)。
これで申請完了です!!
いかがでしょうか。申請窓口に行って手続きする場合と比較して、スムーズに完了できそうでしょうか。申請された電子申請は、ジョブカン労務管理上で申請後のステータスを確認できます。
以上です。
一度電子証明書を取得すると、各種手続きがぐっと楽になりそうですよね。コスト面を見直す意味でも、一度電子申請の利用をご検討してみてはいかがでしょうか?
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